一日当たりの加工量の限界

池田うな智の一日当たりの加工量について考えて見ました。池田うな智の加工設備でありますカンテキ(鰻を焼上げる炉)のキャパシティは一回当たりの焼き上げ量は一串で5~7尾です。それが一回で5串並べて焼くのが限界です。平均6尾/串として考えれば5串で30尾が一度に焼ける限界です。それを一回転させるのに10~15分掛かります。10回転させると300尾の鰻が焼き上げられます。時間的には100分~150分です。毎朝4時30から仕事を始めて大体8時半頃まで鰻を焼いておりますので約4時間ですので240分の焼き上げ時間になります。仕事の段取り時間を考えますと正味の焼き上げ時間は200分位でしょうか。商品の数量に致しますと450尾~600尾がカンテキ一台当たりの生産量がマックスと考えられます。それ以上の御注文を頂きますと必然的に設備とそれを消化する職人さんが必要になってきます。単にカンテキ1台を増やそうと思いますとそれを回す原魚(鰻)の発注・在庫及び下処理の準備等の工数及び在庫コスト等々が問題になって参ります。私にとって非常に難しい判断が必要になってきます。鰻職人として鰻加工をしているだけではお客様に本当に美味しい鰻を御提供することはできません。