本当に美味しいウナギとは?

本当に美味しいウナギとはどう言うウナギを指すのでしょうか?

ウナギの味は基本的には鰻の生育環境と食する餌で決まると思っております。一般の方には極めて難しい問題ですが鰻を食べて何処で何を餌にして育ったかを言い当てる鰻の職人さんがおられます。鰻を食べただけで産地・餌を言い当てられますと生産池迄わかってしまいます。

でも、一般の人でも白焼を冷ました状態で食べて見るとその鰻の何を食べて育った鰻か分かります。多少のトレーニングは必要ですが。

鰻の美味しい不味いはそれぞれの主観によるものです。良くうなぎを召し上がる方は相対的に過剰に乗った脂を避け本来のうなぎの味を好まれます。逆に脂乗りの良いウナギを求める方はたまに食べる鰻の脂を楽しまれます。これは本当に主観でしかありません。鰻の脂は与える餌である意味でどうにでも作れるものです。天然のうなぎは相対的に嫌な脂は少なく、本来のうなぎの味が増してきます。今度、ウナギを召し上がる時に鰻の味をお楽しみ頂いているかそれとも他のファクターを楽しんで頂いているかを自答して見てください。大概の人は鰻の味以外をお楽しみ頂いていると思います。本当に美味しいウナギとは天然の鰻と同じものを食し、良い環境の中で育った鰻で本当の鰻の味がするウナギだと私は考えます。

本当に良いウナギを本当に良い技術で調理したものをお召し上がりくださる事を願っております。

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コメント: 1
  • #1

    津田 ゆき (火曜日, 28 10月 2014 07:11)

    更新されるブログを見るのが楽しみです。
    鰻を育てる環境と餌の種類と量をコントロールすると必然的に天然の鰻と同じものになるのでしょうか?人為的なコントロールを加えれば天然にはならないと思います。しかし、鰻そのものは人為的なコントロールのもとでも天然に近くなると思われます。その為、天然を超える鰻が出てくることも夢では有りませんよね。うな智さんの使われる鰻に期待をしております。心からうな智さんの企業姿勢に拍手を送ります。頑張ってください。